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経営管理論Ⅰ:第3回〜第4回(春期スクーリング2019)

春期スクーリング

今回は第3回〜4回目の授業について、まとめました。

第1回〜2回目のまとめはこちら。

経営管理論Ⅰ:第1回〜第2回(春期スクーリング2019)
2019年度春期スクーリング『経営管理論Ⅰ』の講義内容について、書ける範囲で書いていこうと思います。本科目は春期スク水曜6時限目、経済学部商業学科では専門選択必修科目となっております。担当は松本潔(マツモトキヨシ)先生で……

第3回 伝統的管理論Ⅱ「管理過程論」(アンリ・ファイヨール、他)

概要

2019年4月24日(水)6時限目

配布物:スライド資料『法政大学 経営管理論Ⅰ「管理過程論」』

内容

今回の授業で取り扱うアンリ・ファヨール(授業では「ファイヨール」と表記)という人物は、前回の授業で取り扱われた「科学的管理法」のF.W.テイラーと並び、経営管理論の礎を築いたフランス人であり「経営管理論の真の父」と称されるとの事。

ファイヨールの管理職能論

ファイヨールは企業の本質的職能として、6種の経営活動に分類して提示した。これらの「活動」は、今日でいう「〇〇部門」という考え方に近いとの事。基本的な職能5種と共に、管理の職能として「管理的活動」を列挙した事が画期的。

ファイヨールによる「管理」の定義は「マネジメント・プロセス(マネジメント・サイクル)」であり、統制を次の計画にフィードバックさせる。

6種の職能活動について、対応する能力が6種ある。

ファイヨールの法則とは、管理能力と他の作業能力について、組織内階層がトップに近いほど管理能力が求められ、逆に現場に近いほど作業能力が求められるという、階層別管理者と労働者の間で求められる能力の比重が異なるという事。

ファイヨールの管理教育論

上位管理者に管理能力が必要とし「管理の学理」を教育によって確立する事を提唱。

ファイヨール自身の経験則から、14の管理原理(原則)を導き出した。
※14の管理原理に間するスライド資料の記載には、一部原書の文言を使用しているため。

管理階層の原理における応用(例外)として「架橋の原則」(カキョウ——)の提唱。

ファイヨールの管理手法論

1つ目の「計画」のみ説明して、今回の授業は終了した。

続きは次回の第4回になりますが、来週はゴールデンウィークのため次回授業は再来週となります。

第4回 伝統的管理(科学的管理&管理過程)手法が与えた影響と課題

概要

2019年5月8日(水)6時限目

配布物:スライド資料『法政大学 経営管理論Ⅰ「伝統的管理手法が与えた影響と課題」』

内容

前回の第3回授業で配布したスライド資料の終盤部分がまだだったので、まずはそこから。

次いで、この第4回授業にて配布のスライド資料に入る内容でした。

ファイヨールの管理手法論

前回の第3回授業にてスライドの「(1)計画」のみ説明して終了したので、今回はその続きから開始。

ファイヨールの管理手法論は(1)計画、(2)組織、(3)命令、(4)調整、(5)統制、という5つの項目で解説。

一言で言うと「いかに実務の中で実践するか」という手法。

(1)計画

初版の訳本では「計画」ではなく「予測」と表現されているが、それは予測して計画に落とし込むまでを含めた意味として「予測」という表現が用いられたとの事です。

(2)組織

役割分担としての部門化と階層化が進むと、組織階層の上と下を仲介する管理者の重要性が増し、管理階層が増える。

また、参謀制の提唱として、全般的管理者の助力役(スタッフ)の設置を提唱しており、これがライン・アンド・スタッフ組織の原形と言われる。

(3)命令

第1回授業にて配布の学説集には掲載ないが、前述「(2)組織」で役割分担が明確になった後は、それを機能させるために必要となる。

(4)調整

学説集には「部課長会議」と記載されている。

「事業活動の間に調和をもたらすこと」とあるが、この調和は部門間会議や部課長会議などの実施により実現する。

(5)統制

管理の原則、予実管理、マネジメント・サイクル(マネジメント・プロセス)など。

伝統的管理手法が与えた影響と課題

全体的に、テイラーとファイヨールの復習という内容。

最後に、チャールズ・チャップリンの映画『モダン・タイムス』を取り扱って終了。

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