六所神社は、松平家初代・松平親氏の時から産土神として信仰されてきました。
松平家9代目となる徳川家康公の産土神として拝礼が行われたのも、この六所神社です。
古くは征夷大将軍・坂上田村麻呂が、東征の折に祈願しました。
境内の社殿等は徳川幕府三代将軍・徳川家光が造営した当時の物が現存しています。
六所神社の由緒と徳川家康公の産土神
まず最初に、徳川家康公と六所神社の関係についてご紹介します。
六所神社の由緒
六所神社は家康公の産土神ですが、その創立は7世紀の中頃まで遡ります。
三河松平家初代・松平親氏の頃には東加茂にありましたが、既に松平家の産土神として崇敬されていました。
その後、7代目・松平清康の頃に、現在の場所へ移りました。
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六所神社
七世紀中ごろの創立。松平氏(徳川将軍家の祖)は、初代親氏の時から産土神として東加茂の六所明神を崇敬していました。その後、松平氏の勢力拡大にともない、七代清康のころ当地に移ったものです。1542年、徳川家康が岡崎城内で生まれた折にも、産土神としての拝礼があったと伝えられています。
華麗な彫刻、色彩がほどこされた権現造りの社殿は、国の重要文化財です。引用元:案内看板『岡崎観光きらり百選No.29六所神社』
六所神社の創立ですが、斉明天皇(在位:655年〜661年)の勅願により創立されたとされています。
その後、桓武天皇(在位:781年〜806年)の御世には、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東征の折に六所神社に立ち寄り、祈願しました。
徳川家康公の産土神
天文11年(1542年)12月26日、三河国・岡崎城にて徳川家康公がお生まれになります。
六所神社は、家康公の産土神として拝礼があったと伝えられている神社です。
案内看板『国指定重要文化財』.jpg)
国指定重要文化財
六所神社建造物 六所神社本殿・幣殿・拝殿・神供所・楼門(付厨子・棟札)
社記によれば、人皇三七代斉明天皇の勅願により、奥州塩竈六所大明神を勧請のうえ創立され、天文十一年(一五四二)十二月二十六日岡崎城で竹千代君(徳川家康公)が誕生になり、産土神として拝礼があったと伝えられている。
現在の本殿・幣殿・拝殿は、三代将軍家光が寛永十一年(一六三四)~十三年岡崎城主本多伊勢守忠利を奉行とし、幕府御大工鈴木長次により造営したものである。神供所もほぼ同時代と考えられる。
楼門は、昭和四八年の修理で、貞享五年(一六八八)の墨書が発見され建立年代が判明した。
本殿、幣殿、拝殿、を連結し豪華な色彩を施した権現造りの社殿で、江戸初期を代表する建築物である。昭和十五年五月十三日指定
岡崎市教育委員会引用元:案内看板『国指定重要文化財 六所神社』
徳川家光による社殿の造営
現在の社殿は、徳川幕府三代将軍・徳川家光により寛永11年(1634年)に造営され、現存しています。
家光の「おじいちゃんっ子」ぶりは凄まじく、日光東照宮なども家光の命により現在の荘厳な建物になり、今日に伝わっています。
昭和48年(1973年)〜昭和51年(1976年)に、家光造営当時の絢爛豪華な姿に再現されました。
境内奥にある案内看板.jpg)
六所神社
一、御祭神
塩土老翁命(塩竈大神)、猿田彦大神、事勝国勝長狭命、衝立船戸神、太田神、輿玉神、他十柱一、由緒略記
斎明天皇(三十七代)の勅願により、奥州塩竈六所大明神を勧請、創立されたと伝えられている。
家康公の産土神として、代々徳川家の崇敬篤く、寛永十一年(一六三四)、三代将軍家光公により現在の社殿(権現造)が造営された。
昭和四十八年~五十一年の修復により、往時の絢爛豪華な姿に再現された。一、重要文化財
本殿、幣殿、拝殿、神供所、楼門、御厨子六基、棟札六枚引用元:案内看板『六所神社』
六所神社
六所神社へ向かうのにオススメの道順は、名鉄名古屋本線「東岡崎駅」東改札口から出発する道です。
東岡崎駅・東改札口からペテストリアンデッキを進むと、徳川家康公の銅像があります。
家康公の銅像としては大変珍しい騎馬武者姿の銅像で、堂々たる迫力を魅せてくれる銅像です。
ぜひ、まずは家康公の銅像を楽しんでから、六所神社に向かいましょう。
(銅像の記事は後日、掲載予定です)
また、こちらの道順で六所神社に向かうと、長い参道を最初から楽しむことができます。
ぜひ、六所神社に向かう時は東岡崎駅の東改札口から向かうことをオススメします。
六所神社:参道・一之鳥居/髙宮神社
こちらが、六所神社の参道入り口です。
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まず、参道の入り口には六所神社の社標と、徳川家康公御産土神の石柱が建てられています。
社標・右.jpg)
社標・左.jpg)
また、六所神社の社標の後ろには、一対の狛犬もあります。
こちらが、狛犬右側(阿形)です。
狛犬右側(阿形).jpg)
こちらが、狛犬左側(吽形)です。
狛犬左側(吽形).jpg)
さて、この六所神社ですが、長い参道の社標と一之鳥居の間には、ちょっとした空間があります。
そこには、別の神社が建っていますので、見逃さないようにしてください。
社標.jpg)
ただし、この髙宮神社の社殿はここにありません。
概観.jpg)
あるのは、立派な木と記念碑のみです。
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この記念碑には「神社合祀記念碑」と書かれています。
神社合祀記念碑(近景).jpg)
実は、明治43年に六所神社・町内社とその境内社を合祀して「髙宮神社」と称しましたが、大正11年に改称して再び「六所神社」となったそうです。
そのような経緯を辿ったため、ここに髙宮神社の社標と合祀の記念碑が建っているんですね。
さて、六所神社の参道に戻りますが、六所神社の参道は、参道の途中を鉄道が横断するという珍しい状態になっています。
六所神社・一之鳥居と名鉄名古屋線を一度に観ることもできる、神社ファン・鉄道ファン両方にとって嬉しいポイントです。
一之鳥居と名鉄.jpg)
こちらが、六所神社・一之鳥居の扁額です。
一之鳥居の扁額.jpg)
この一之鳥居をくぐると、参道が奥まで続いています。
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この参道、約240m程度あるようです。
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立派な松並木の参道を奥まで進むと、いよいよ六所神社の境内に到着します。
参道・境内付近.jpg)
六所神社:二之鳥居・百度石・齋館
こちらが、六所神社・二之鳥居です。
二之鳥居概観.jpg)
一之鳥居から一転して、二之鳥居は趣のある石鳥居です。
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なお、この六所神社はNHK朝の連続テレビ小説『純情きらり』のロケ地として、撮影が行われた場所でもあります。
連続テレビ小説『純情きらり』ロケ地.jpg)
二之鳥居の左脇には、大正年間に置かれた百度石があります。
百度石概観.jpg)
百度石.jpg)
また、その側には『尾張徳川文化をたどる』という案内看板もあります。
案内看板『尾張徳川文化をたどる』.jpg)
こちらは、六所神社の齋館です。
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社務所はここではなく、本殿近くに別途あります。
六所神社:御大典記念の木・手水舎・池
二之鳥居からさらに参道を進むと、右手側に手水舎などがあります。
この辺りは境内の木々が紅葉していて、秋に訪れると美しい紅葉を楽しむことができます。
手水舎概観.jpg)
手水舎の手前には、令和元年に今上天皇の御即位を記念して植えられた木と「御大典記念」の記念碑があります。
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こちらが、六所神社の手水舎です。
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水盤はオーソドックスな形ではなく、天然の岩の風情を残した形の水盤です。
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手水舎の内側には『浄水鉢之由緒』が掲げられています。
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手水舎の付近には、小さな池があります。
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この池の前まで進むと、前方に神馬像が、左手に階段と楼門があります。
楼門の階段.jpg)
本殿等は楼門の先にありますが、まずは前方にある神馬像の方へ進んでみます。
六所神社:神馬像・駐車場側の池
手水舎から少し進んだ所、参道の右手に池が、左手に階段と楼門が建つ場所まで来ると、目の前には「神馬」と書かれた台座の上に銅像が建っています。
神馬像概観.jpg)
躍動感のある力強い神馬像です。
神馬像(斜め).jpg)
神馬像の腹部には、徳川家を象徴する家紋・葵の御紋(三つ葉葵)があしらわれています。
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神馬像の裏側から見ると、今まで進んできた一直線の参道を背にして凛々しく見えます。
神馬像(裏側).jpg)
神馬像の台座の側面には、主意書が記されています。
神馬像主意書.jpg)
主意書
當神社の御神馬は内藤きぬ様御寄進せられたるも大東亞戰の爲醵出なしたるまゝ今日に至り誠に申訳なく経過し依て此度氏子各位の方々の御熱意に依り再建御献納することになりました次第です
昭和三十八年十一月吉日
(以下略)引用元:六所神社神馬像『主意書』
神馬像の奥に進んでいくと、綺麗な紅葉が楽しめます。
下の写真は、神馬像側に振り向いて撮りました。
境内の紅葉1.jpg)
この付近の瓦には、徳川家ゆかりの神社仏閣らしく、葵の御紋があります。
境内の瓦にある葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
参道を奥まで進むと、立派な池が広がっています。
境内の池と紅葉.jpg)
この池では、のびのびと気持ちよさそうに泳ぐ鴨の姿を確認できました。
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この池の近くからでも拝殿のあるエリアに向かえますが、やはり立派な楼門をくぐって向かいたいところです。
一旦、神馬像の所まで来た道を戻ります。
六所神社:楼門
こちらが、六所神社の楼門です。
楼門正面.jpg)
絢爛豪華なこの楼門は、貞享5年(1688年=五代将軍・徳川綱吉の時代)に建立された当時の物が現存している楼門です。
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さすが、筋金入りの家康公ファンだった家光だけのことはあります。
とても立派な、美しい楼門です。
三代将軍・徳川家光が建てた絢爛豪華な上野東照宮はこちら

二代将軍・徳川秀忠の産土神を祀る五社神社・諏訪神社はこちら

六所神社の楼門は、その屋根にもご注目ください。
葵の御紋をいくつも確認できます。
楼門・屋根の葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
楼門・屋根の葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
こちらは楼門の屋根の主棟にある葵の御紋です。
楼門・屋根の主棟の紋章(葵の御紋・三つ葉葵).jpg)
楼門・屋根の主棟の紋章(葵の御紋・三つ葉葵).jpg)
楼門は、美しい朱に見事な彫刻があしらわれています。
楼門近景.jpg)
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こちらが、六所神社楼門の扁額です。
創建時から祀られている六所大明神の名が記されています。
楼門扁額.jpg)
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六所神社の楼門は国指定重要文化財に指定されています。
楼門の立札.jpg)
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楼門の前から階段を見下ろすと、手水舎・池・神馬像を一望できます。
楼門から見下ろした階段.jpg)
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いよいよ、楼門をくぐります。
楼門をくぐる.jpg)
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こちらは、楼門を斜め後方から撮影した写真です。
楼門・後方側面.jpg)
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楼門には、獅子舞の頭らしきものが飾ってありました。
楼門裏側にある獅子舞の頭.jpg)
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六所神社:拝殿付近の様子
六所神社は名鉄名古屋本線・東岡崎駅付近にある一之鳥居をくぐると、一直線に続く長い参道があり、松の並木路を抜けると二之鳥居があります。
その先に手水舎と神馬像があり、神馬像前で左手にある階段を上ると、楼門があります。
その楼門の先に、拝殿・幣殿・本殿、神供所、神楽殿、三晃大黒社、社務所などがあります。
なお、六所神社の拝殿・幣殿・本殿、神供所は、家康公の孫にあたる三代将軍・徳川家光が寛永11年(1634年)に造営した当時の物が現存している建物です。
それでは、まずは楼門前で左手側から順に見回してみましょう。
こちらが、六所神社の神供所です。
神供所.jpg)
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奥に神楽殿と三晃大黒社が、手前に安産御札絵馬掛があります。
写真では見えづらいですが、絵馬掛の左奥には家康公の手形がありますので、そちらも後ほど見てみましょう。
安産御札絵馬掛(左手側).jpg)
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楼門の正面に位置する、こちらが六所神社の拝殿です。
拝殿全景.jpg)
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拝殿の右手側にはもう1か所、安産御札絵馬掛があります。
絵馬掛の隣には、母子犬の銅像などもあります。
安産御札絵馬掛(右手側).jpg)
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楼門の右手側には社務所があります。
社務所遠景.jpg)
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六所神社:神供所
こちらが、六所神社の神供所です。
家康公の孫にあたる三代将軍・徳川家光が、寛永11年(1634年)に造営した当時の建物です。
神供所全景.jpg)
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棟紋には、徳川家の葵の御紋があります。
神供所・屋根の主棟の紋章(葵の御紋・三つ葉葵).jpg)
神供所・屋根の主棟の紋章(葵の御紋・三つ葉葵).jpg)
六所神社:神楽殿・三晃大黒社
こちらが、六所神社の神楽殿です。
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六所神社の神楽殿は神供所と横並びに建っています。
神楽殿・右側面.jpg)
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神楽殿には数学の問題が……実は、江戸時代から六所神社には数学の問題が記された「算額」が、数多く奉納されたという歴史があります。
神楽殿・数学の問題.jpg)
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こんにちでも、その文化が受け継がれているようですね。
こちらは、六所神社・神楽殿の扁額です。
神楽殿・扁額.jpg)
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神楽殿の屋根瓦にも、葵の御紋があります。
神楽殿・瓦の葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
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神楽殿の隣には、三晃大黒社があります。
三晃大黒社.jpg)
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三晃大黒社は平成12年鎮座だそうです。
三晃大黒社・近景.jpg)
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祀られている大国主命=大黒さまは、いわゆる「七福神」の「大黒天」とは正確には別の神だそうです。
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三晃大黒社の傍らには、山之神という標石と共に小さな社があります。
山之神・祠.jpg)
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六所神社:徳川家康公の手形・安産御札絵馬掛
六所神社の境内では、何と家康公の手形を見ることができます。
見るだけでなく、触ったり、自分の手を重ねることもできます。
拝殿に向かって左側にある絵馬掛の隣、神供所と神楽殿の前に、家康公の手形があります。
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こちらが、六所神社にある「家康公手形」記念碑です。
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手形の大きさは、現代人の筆者とあまり違いのない大きさでした。
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六所神社を訪れる際は、ぜひ皆さんもご自身の右手を重ねてみてください。
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時を超えて、家康公の存在をその手に感じることができるでしょう。
こちらは、六所神社にある安産御札絵馬掛です。
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拝殿の左右にあります。
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絵馬掛の所にある石灯篭にも、葵の御紋があります。
安産御札絵馬掛の灯篭にある葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
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ちなみに、六所神社には江戸時代から良く絵馬が奉納されてきたようです。
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岡崎市指定文化財
六所神社
有形民俗文化財 六所神社絵馬群 八十三点六所神社は、徳川家康の産土神として崇敬をうけ、今の社殿は三代将軍家光によって、寛永十一年(一六三四)より同十三年にわたって再建された。現在、本殿・幣殿・拝殿・神供所・楼門が重要文化財に指定されている。主な絵馬は次のとおり。
●楠公父子、桜井駅別れ図
南朝の将、楠正成湊川での決戦を前に息子正行に別れを言い渡す場面を描く。
●算額
六所神社楼門(重文)の裏側左右上部に掲げられていた諸額の一つ。算額は寛文年間(一六六一~七三)から、とくに安永年間(一七七一~八〇)にかけて盛んに奉納された。人々が集まる寺社に掲げ、算額の解答を待ったり、自分の解法を発表する役割をなした。また学問の成就を祈願している。
●金的中額
永禄七年(一五六四)から文久二年(一六八二)の間の奉納。
家康の庇護のもと、三河では古くから弓道が奨励された。金的中額は神社の神事(射芸)で的中したときに奉納された。これは弓道が神事として敬虔なものであったからである。六所神社には多くの金的中額が奉納されており、地域の弓道史を語る貴重な資料となっている。平成三年二月六日指定
岡崎市教育委員会引用元:案内看板『岡崎市指定文化財 六所神社 有形民俗文化財 六所神社絵馬群 八十三点』
この案内看板にある「文久2年(1682)」という記載ですが、文久2年は1862年であり、逆に1682年は天和2年です。
おそらく「文久2年(1862)」が正しいのではないかと思われます。
六所神社:母子犬銅像・古神符古守札返納所・水盤
六所神社・拝殿の向かって右側には、母子犬の銅像があります。
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安産を祈念して撫でると、ご利益があるそうです。
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とても可愛らしい子犬と、優しそうに見つめる母犬が印象的な銅像です。
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境内にある看板には、六所神社と安産祈願の御利益について書かれています。
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安産祈願のご案内
御祭神「塩土老翁命」通称塩竈(しおがま)様は、安産の神様として全国的に崇敬されています。
妊娠五ヵ月目以降の「戌(いぬ)の日」にご祈祷を受け、腹帯を巻き始めるのが慣わしです。
(以下略)引用元:六所神社案内看板『安産祈願のご案内』
こちらは、六所神社の古神符古守札返納所です。
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こちらは、六所神社・拝殿近くにある水盤です。
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こちらにある水盤には、手水舎はありません。
六所神社:社務所
こちらは、六所神社の社務所です。
御朱印はこちらで受け付けています(初穂料300円)。
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六所神社は「おかまいり 岡崎十二社」の第一番札所でもあります。
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岡崎の12社すべてを回ってみるのも楽しそうですね。
六所神社:拝殿・幣殿・本殿
こちらが、六所神社の拝殿です。
権現造りの見事な建築ですね。
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こちらは、拝殿の狛犬(阿形)です。
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拝殿の狛犬(吽形)です。
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賽銭箱です。
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拝殿の中を少し覗くことができます。
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家康公の産土神を祀るのに相応しい、とても美しい見事な拝殿です。
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拝殿の屋根には、やはり葵の御紋があります。
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拝殿・主棟鬼飾りと唐破風棟鬼飾りの葵の御紋(三つ葉葵).jpg)
棟紋も葵の御紋です。
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破風にも葵の御紋が……
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拝殿は葵の御紋だらけです。
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見事な彫刻や細工と共に、美しく存在感を放っています。
拝殿の奥には、幣殿があり、そのさらに奥には本殿があります。
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ぜひ、左右からも楽しんでください。
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六所神社は家康公にとって産土神を祀る、とてもゆかりの深い神社です。
岡崎を訪れる際は、必ず立ち寄るべき家康公スポットですので、ぜひ参拝してみてください。
アクセス・案内情報
- 名称:六所神社
- 住所:愛知県岡崎市明大寺町字耳取44
- 電話:0564-51-2930
- 交通:名鉄名古屋本線「東岡崎駅」南口から徒歩約2分
- 参考:三河国・岡崎 六所神社 公式WEBサイト
